Torniamo a prenotare
神の亡霊
この本は、人類が理性的に組み上げたはずの近代以降の社会システムに隠蔽された宗教的価値観を指摘し、近代を支える普遍と主体の概念の虚構を分析している。 幅広い分野を取り扱っているが、本旨と註釈に分けてしっかりと解説されているので読みやすい。ほとんどの部分が、段落の1文目を2文目以降が補足する形式になっているので、そこを意識すると理解しやすい。 内容については、社会構造や近代の政治哲学をメタ的に分析し、自由と平等の矛盾にたいして新しい補助線を提示している点がとても面白かった。が、著者のニヒルな笑みが滲み出てしまっているので星4。