
列
だれも列からは逃れられない――。『銃』や『掏摸』『教団X』につらなる......中村文則の最高傑作誕生! 「君だって、列に並びたいから、並んでたんだろ?」 ある動物の研究者である「私」はいつのまにか「列」に並んでいた――。 先が見えず、最後尾も見えない。だれもが互いを疑い、時に軽蔑し、羨んでいる。 この現実に生きる私達に救いは訪れるのだろうか。 「あらゆるところに、ただ列が溢れているだけだ。何かの競争や比較から離れれば、今度はゆとりや心の平安の、競争や比較が始まることになる。私達はそうやって、互いを常に苦しめ続ける」(本文より)
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