宮野真生子,磯野真穂
2019년 9월
もし明日、急に重い病気になったら。哲学者と人類学者の間で交わされる病をめぐる言葉の全力投球。信頼と約束とそして勇気の物語。
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カンヌ映画祭に出品された、パリを舞台とした映画「All of a sudden」で知りました。 『急に具合が悪くなる』は、がんを患った哲学者・宮野真生子と、その友人で医療人類学者の磯野真穂による往復書簡である。 がんを宣告されるということは、単に「病気になる」ということではない。それまで当然のように続くと思っていた人生が、突然「いつ終わるかわからない人生」へと変わることである。 その立場になって初めて見えてくる、医学、意思決定、偶然、信頼、患者と非患者のコミュニケーションなどについて、二人が考え続ける本である。対話の内容を以下に簡単にまとめる。 医学は確率によって未来を説明しようとする。しかし個人の人生は一回しかなく、その未来は最後まで不確定である。 だから「選択」とは、不確実性を消してから正解を選ぶことではない。むしろ、選択とは、偶然を許容する行為である。...