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女性の身体を持ち女性として生きてきた自分にとって、これまであまり理解できていなかったさまざまな感覚を、少し想像する手立てとなる一冊だった。 たとえば、なぜほとんど関係性ができていない相手にいきなり告白してしまうのか。あるいは「東大に入れば彼女ができる」といった、外から見るとかなり短絡的にも思える進研ゼミの漫画的発想が、なぜ本人の中では自然につながってしまうのか。本書では、そうした感覚や思考の背景を当事者たちが丁寧に説明していて、非常に面白かった。 夫も同じような感覚を持って生きてきたようで、普遍的であるかもしれない事象なのに、フェミニズムほど語られていないことが男性が直面している問題を詳らかにしているのかもしれない。 女性嫌悪やインセルといった方向にそのまま走っていってしまう人たちの感覚も、女性である自分にはこれまでかなり理解しづらいものだったが、この本は、その心理を少しだけ想像する手がかりを与えてくれたように思う。 諸悪の根源は孤立で、それに対する重要な解決策は連帯。 フェミニズムを考えるにあたって、著者の言う男性学が表裏一体にあるのだと感じた。
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