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リーセロット・マリエット・オルソン

リーセロット・マリエット・オルソン(Liselott Mariett Olsson) スウェーデン南部のマルメ大学の子ども・教育・社会部門(Department of Childhood, Education and Society)において,教育学教授および研究部長を務めている。彼女の研究は,乳幼児教育における日常的な出来事と,哲学的・教育学的視点との交差領域に位置づけられる。より具体的な研究関心としては,公正性(equity),インクルージョン,幼児期のリテラシー,乳幼児教育における美学・倫理・政治,大陸哲学および教育理論,さらに,エスノグラフィーに着想を得た研究方法論や,芸術的・教育におけるサイトスペシフィックな方法論が挙げられる。著書には2009年に刊行された本書のほか,最近ではRoutledgeより刊行された『Becoming Pedagogue – Bergson and the Aesthetics, Ethics and Politics of Early Childhood Education and Care(生成する教育者―ベルクソンから考える乳幼児教育の美学・倫理・政治)』(2023年)がある。また,同出版社から刊行されている書籍シリーズ「Contesting Early Childhood(乳幼児期をめぐる論争)」において,ミシェル・ヴァンデンブロック教授と共に共同編集者を務めている。 オルソンは近年,EUの資金提供を受けた研究・イノベーションプロジェクト「Smooth Educational Common Spaces – Passing through enclosures and reversing inequalities (SMOOTH 2021-2024)(平滑な教育のコモンズ空間―囲いを通り抜けて不平等を反転する)」に参画している。このプロジェクトは,「コモンズ(The Commons)」という新たなパラダイムに着目し,公正で包摂的な教育を批判的に検討し,創造的に貢献することを目的としている。このプロジェクトの成果は,「美的リテラシー・イベント(aesthetic literacy events)」―さまざまな美的表現やツールを用いて言語を遊びながら探究する実践―が,公正性や包摂性,そして子どもたちのナラティブ・コンピテンシーの育成に寄与する可能性を示唆している。これらの成果を出発点として,現在はスウェーデン研究評議会の助成を受けた研究プロジェクト「From proof-of-concept to scale in the study of aesthetic literacy events for equitable and inclusive early childhood education and care - Design of a research program(公正で包摂的な乳幼児教育に向けた美的リテラシー・イベント研究における概念実証から実践への展開―研究プログラムのデザイン)」に取り組んでいる。

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