村上鞆彦
◆第二句集 夏蝶の踏みたる花のしづみけり この句を詠んだとき、もし次の句集を出すなら「踏花」がよさそうだとひらめくものがあった。 ◆収録作品 星空を吹く木枯しの匂ひかな 天牛にいつぽんの道渇きけり 榠樝の実が土打つ一度きりの音 冬麗や水は器を得てしづか 火の香過ぐ十一月の鯉の上 金星のうしろ暮れゆく茅花かな みどり児の枕のうすき花の昼 一片の落花やおもふこと途切れ お降りに荒鋤の田の匂ひけり 日に飛んで小春の蝶の色見せず
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