ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛 監訳,千葉敏生 訳
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『反脆弱性――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』(Nassim Nicholas Taleb 著、千葉敏生 翻訳、ダイヤモンド社、2017年)は、不確実性や予測不可能な出来事に直面したとき、それを単に乗り越えるだけでなく、むしろ成長や利益を得る「反脆弱性」という新しい視点を提供する一冊です。 著者のTalebは『ブラック・スワン』で「予測不可能なリスク」の存在を提示した研究者です。本書では議論を一歩進め、そのリスクを活用する方法論を探求しています。「脆弱」「頑健」「反脆弱」という3つの概念を軸に、日常生活からビジネス、さらには国家の意思決定における具体的なアプローチを提案します。この3つの概念は一般的でないため、以下に簡単に説明します: 脆弱(fragile): 外部からの衝撃や変化に対して弱く、容易に崩壊したり損害を受けたりする性質。 ガラスのコップは、床に落とすと簡単に割れるため「脆弱」である。 企業の場合、大きな経済危機や予測できない事象(自然災害やパンデミックなど)によって業績が急激に悪化し、倒産に至ることが多い企業は「脆弱」といえる。 頑健(robust /...
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