朝井リョウ
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朝井リョウさんの9月5日発売の新刊を早速読んだ。ストーリー展開もテーマ設定も面白く、あっという間に読み終えてしまった。「この時代の香りを瓶詰めにして残しておきたい」とご本人が明言しているとおり、この2025年を支配するあらゆる事象を、高い解像度と言語化能力、スピーディーな物語展開で表していた。 また、実験作だった「生殖記」での一人視点での語りとは異なり、これまでの多くの作品と同じように複数の主人公視点での群像劇で、すべての物語が交差するクライマックスを提示している点でも彼のいつものスタイルが貫かれており、一ファンとしては期待どおりの楽しい作品だった。「推し活」を通じて三人の登場人物の人生が壊れていくストーリー展開は、ドラッグを通じて破滅する三人の登場人物を描いた映画『レクイエム・フォー・ドリーム』のようだった。 朝井リョウさんの作品は、『暇と退屈の倫理学』といった思想書のような主張をベースに物語を構築し、その主張をわかりやすく登場人物に語らせるのが特徴だと思う。...
発売日に買って読んだ 登場人物の感情の動きがわかりやすい
日本で広がる推し活文化とファンダム経済を描いた小説です。 独白形式だった前作『生殖記』(個人的にはハマれませんでした)からいつもの群像劇スタイルに戻った本作は、ファンダムの仕掛ける側、仕掛けられる側、かつてハマっていた側の3者の視点で物語が進みます。推し活という一見非合理的な行動に人々がのめり込んでいく過程が臨場感たっぷりに描かれています。また、裏テーマである中高年男性の「友達いない問題」もまさに自分の将来のようで、クリーンヒットでした。 私は推し活という行為が長らく理解できず、宇佐美りん著『推し、燃ゆ』もピンと来なかったのですが、本作で腑に落ちました。ちなみに、タイトルにある「メガチャーチ」について、私は本作で初めて知ったのですが、本家のメガチャーチもかなりすごいのでぜひYouTubeなどで検索してみてください。
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