星暦
◆第五句集 人はみな横顔持ちて遠花火 本書は『星餐』に続く第五句集である。二〇一四年から二〇二四年の間に、同人誌、新聞、雑誌等に発表した作品の中から三百八十余句を抽出して収録した。(後記より) ◆自選十五句 斉唱の白きブラウス受難節 朧の夜電車に駅が流れ着く 静電気薊の花が咲いてゐる 紫陽花やヨカナーンの首奉る 身を透る西域の鈴花石榴 サングラスがうがう海は鳴るばかり カルタゴの滅ぶしづけさ蟻地獄 戦争を待つてるやうな青バナナ 空爆やトマトに塩を振つてゐる 炎上は寺のさだめや日の盛り 月光やタージマハルと原子炉と 夕暮れの祝祭となり酔芙蓉 月明に紺滴らす曼珠沙華 十二月八日立てば音なく開くドア シベリア鉄道の後尾車輛に雪女
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