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かなり長い小説で読み終えるまでに時間はかかったものの、大河小説としてとても面白く読めた。 自分自身、日本語を第一言語としながら、英語やフランス語といった母語ではない言語を使って、その言語が話される環境で生活している。その中で、どれだけ頑張っても完全には埋まらない距離を痛感することがある。この小説を読みながら、そうした自分がこれまでぼんやり感じていた「言語的な距離」についても改めて考えさせられた。 また、西洋と植民地化された側との対立、とりわけ支配された側から世界がどのように見えているのかという視点も、自分にとって非常に興味深かった。日本は近代において植民地化される側というより、むしろ植民地化する側、支配する側だった。そのためか、東南アジアやインドの友人たちと話していると、ときどき歴史や西洋に対する感覚の違いを感じることがある。 この小説を読んで、その違いがどこから来るのか、彼らには世界がどう見えているのかを少し想像できるようになった気がする。自分が受けてきた教育や、そこから形づくられたものの見方も、自国が歩んできた歴史と無関係ではない。そのことを改めて考えさせられたという意味でも、とても面白い一冊だった。

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