Richard P. Rumelt
Highbridge Co·2011年
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『良い戦略、悪い戦略』(Richard P. Rumelt 著、村井章子 訳、日本経済新聞出版、2012年)は、企業やプロダクトにおいて「良い戦略」を作るための指針を豊富な具体例とともに示した本です。 「戦略という言葉が世にはびこって久しいが、正しい意味で使われているケースは少ない」と著者は指摘します。戦略はビジョンや目標とは異なり、直面する状況の中から死活的に重要な問題を見定め、そこに資源を集中させる方法のことです。したがって、「顧客中心のサービスを提供する」や「売上高をX%のばす」といったものは戦略とは言えません。悪い戦略の特徴として、次の4つが挙げられています。 1. 空疎である。戦略構想を語っているように見えるが内容がない。華美な言葉や不必要に難解な言葉で高度さを装っている 2. 重大な問題に取り組まない。見ないふりをするか、軽度あるいは一時的だとしてごまかしている 3. 目標を戦略と取り違えている。困難を乗り越えるための道筋を示すことなく、単に願望を語っている 4. 間違った戦略目標を掲げている。戦略目標が重大な問題と無関係だったり、実行不可能だったりしている...