講談社·2011年4月
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図書館にて。戦中の米国捕虜に対する生体実験を中心ではあるが、メインは個々人の諦めに似た感情やその経緯だろう。連日の空襲に凄惨を極めるF市において医療の意味に疑いを持つ中で医師たちの政治争いに巻き込まれていく。全体的に暗い作品ではあるが、風景描写や心理描写が見事でハラハラしながら読み進められた。読み終わった充足感の中読んだ解説の「良心のない日本人」は非常に心を打つものがある。やはり名作は名作で、他人におすすめしたい本。