講談社·2009年1月2日
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後編。東大医学部を含め、ドイツ医学主流の中でイギリス的な実証に基づく治療を訴える高木兼寛の物語。学問と現場の問題にも似ていて効果はあるが理屈がわからないものをどのように採用していくか、という戦いであった。危機感を持って情熱と心身を捧げた高木は果たして報われたのか。特に第一線から退いた後の激動は幾度も困難を乗り越えた高木でさえ、或いは困難を乗り越えたからこそ大きく苦しめられることになったのだろうと思う。読後感が爽やかなものではないが、戦争や医学会の論争など多様なテーマを含み、とても面白かった。