光文社·2015年10月
カンディード リスボン大震災に寄せる詩
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図書館にて。いつかは読もうとずっと思っていた本。「誰かの不幸は全体にとっての善」という言葉で表される最善論は現代の我々にも突き刺さる。つまり、「あなたが我慢をしたことでみんなが喜んだ」という強要に聞こえる。それに対してカンディードは初めこそ最善説を信奉していたものの、道中の悲劇を繰り返すことで最終的に議論よりも実践を重視する立場に変わる。トルストイの「光あるうちに光の中を進め」もそうだが、農業に救いを求める傾向があるのは気のせいだろうか。 物語として目まぐるしく変わる展開は読んでいて面白かった。