すべての10代の若者が、虐待的な関係から身を守るための薄い防護の盾を手に入れるために、この本を読むことを義務づけられればいいのにと思います。
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コロッセオやフォロ・ロマーノなど、ローマにある遺跡の今と昔の姿を、しかけ絵本のようにしてパラパラと比較できる本。これを持って実際の遺跡に行くとイメージが湧いて楽しい。
パスタとピッツァだけではない!イタリアには各地方にそれぞれのユニークな料理が存在し、それらに対する解像度が高められた。イタリアの地方を旅行して、いろいろと実際に食べてみたい。
朝井リョウの「ゆとり」三部作で盛んにおすすめされていたので読みました。正直、朝井リョウの方が笑える話が多かった。 昭和の空気感を得るという観点では面白かった。親が娘の日記帳を勝手に読んでしまうというエピソードには、かなりノンデリだなと驚いたが、もしかしたら昔はよくあったことなのかもしれない。 それから友蔵は、実際の世界では家族から嫌われていたらしい。
職場の本棚で見つけたので興味本位で読んでみましたが、私自身がソフトウェアアーキテクチャというものについて考えた経験が少なかったため、消化不良で終わってしまいました。様々なアーキテクチャにまつわる単語にインデックスを張ることはできたので、経験を積んだらまた読み直そうと思います。
システム設計面接(system design interview)の対策教材として支持されているByteByteGoの邦訳です。単なる面接対策に留まらず、システム設計の基本となる構成要素、要件を具体化する際に意識すべきこと、典型的な設計パターン例などを解説しており、実際の仕事にも役立っています。ただし、翻訳の品質が非常に低いのでご注意ください。英語に抵抗のない方は元サイトか原著を英語で読む方がわかりやすいと思います。
『大規模言語モデルは新たな知能か ChatGPTが変えた世界』(岡野原大輔 著、岩波書店、2023年)は、ChatGPTを始めとするLLMの仕組み、そして将来の可能性と課題について書いた一般書です。本書はChatGPTの発表からわずか半年後の2023年6月に出版されたという点が特徴で、当時は今ほど一般向け書籍が少なかったこと、私も非専門家の方とLLMについて話す機会が増えていたことから、「どんなものだろう」と読んでみました。あくまで一般書なので、ある程度詳しい方が読んでも物足りなさを感じると思います。
『生成 Deep Learning ― 絵を描き、物語や音楽を作り、ゲームをプレイする』(David Foster 著、松田晃一、小沼千絵 訳、O’Reilly Japan、2020年)は、私の知る限り生成AIの最も古い技術書です。出版は2020年(原著は2019年)なので、「生成AI」や「Generative AI」という言葉が登場する以前の本です。LSTMやGANなど懐かしい(?)技術をベースに構成されていますが、それでもテキスト・画像・音楽の生成モデルを一通り学ぶことができます。分野の歴史を知るのに役立つ一冊だと思います。
Transformerの基礎から、Hugging Faceのtransformersを使った文書分類など実践的な「使い方」まで紹介されています。
『IT Text 自然言語処理の基礎』(岡﨑直観、荒瀬由紀、鈴木潤、鶴岡慶雅、宮尾祐介 著、オーム社、2022年)は、「LLM時代」の自然言語処理を体系的に学ぶことのできる本です。形態素解析や分布仮説などの基礎知識をしっかりと抑えつつ、深層学習を前提とした技術に大半のページが割かれており、LLM時代に合わせた入門書として最適だと思います。逆に、これ以前の自然言語処理の本を使って入門するのはおすすめできません。 ChatGPT以前に出版されたのにも関わらず内容が陳腐化していないのは、豪華著者陣の深い洞察ゆえでしょう。とはいえ、ゼロショット推論などChatGPT以降に普及した手法についてはあまり取り上げられていません。これらの内容については次の『大規模言語モデル入門』が参考になるでしょう。
人の心を透視できる七瀬が、女中の仕事をしながら家庭内に潜む汚い深層心理を解き明かす。 コメディであることを差し引いても、登場人物の心があまりにも汚いと思う。最初は笑って読んでいたが、途中で食傷気味になってしまった…
中国残留孤児・陸一心の壮絶な人生を描いた物語。 満州開拓団の家族の息子として、満州で暮らしていた松本勝男(7歳)は、ソ連軍の襲撃によって家族や村人を虐殺され、妹とも生き別れてしまう。勝男は運良く生き残り、教師をやっている親切な中国人・陸徳志に引き取られた。しかし、勝男は日本人であるが故に壮絶な差別を受け、その後の国共内戦、そして文化大革命の中でも何度も死の縁をくぐり抜けなければならなかった… 山崎豊子の作家としての魂を感じる作品でした。こういう歴史のうねりを感じられる小説をもっと読みたい。
宮越先生から借りた一冊。くぅ〜〜
『Designing Machine Learning Systems』(Chip Huyen 著、O’Reilly、2022年)は、MLOpsに関する数々のブログ記事で有名な機械学習エンジニアのChip Huyen氏が、実用品質の機械学習システムを設計するための知識や考え方を経験豊富な実務者の視点からまとめた本です。機械学習エンジニア向けに一般的な話題を取り扱った本としては、最新のものになると思います。2023年に邦訳も出ました。 位置付けとしては、『仕事で始める機械学習』を最新の話題に更新した上で、技術的な内容をさらに掘り下げた(『データ指向アプリケーションデザイン』を参考にしている部分が多い)本だと考えるとわかりやすいです。これらの本を未読の方が、機械学習エンジニアに必要な知識を身につけるためには最適な本と言えるでしょう。
本書は、裁判の論理が国によって異なる歴史的背景をもち、多様な制度があることを起点に、自由と責任、行為と処罰といった近代社会の諸概念にたいして疑問を投げかける。
イギリスの工業地域における中等教育に着目し、不良少年たちがどのように肉体労働に参入していくかを分析した社会学的批評。 少年たちの様子が細かく描写されていて、ありありと想像できます。また、学校教育と反学校文化のせめぎ合い、肉体労働と反学校文化の親和性を構造的・論理的に分析している部分は興味深い内容でした。
土曜の朝にちょうどいい するする読める本だった のりたまはとってもitなので、マルティンブーバーが憤慨しちゃう
『蝿の王』(William Golding)はユートピア的漂流譚『十五少年漂流記』や『珊瑚島』へのアンチテーゼであり、南太平洋の無人島に不時着した少年たちが、極限状態で文明社会の秩序を崩壊させ殺し合いに至る姿を描いた衝撃的な寓話です。野蛮な社会で良識を保ち続けることの難しさがよく描かれています。法螺貝という秩序の象徴が破壊されるまでの過程は、ハラハラせずには読めませんでした。 裏表紙のあらすじが99%ネタバレしているので要注意。
映画『花束みたいな恋をした』に「その人は今村夏子の『ピクニック』を読んでも何も感じない人なんだよ」というセリフがあります。「一体どんな本なのだろう」と興味を持って、この短編が収録されている『こちらあみ子』を読んでみました。結果、私は第三のカテゴリ「物語を理解できない人」でした。何か不穏なことが起きているのはわかったものの、ネタバレを読むまでその意味がわかりませんでした。「ピクニック」のように、今村夏子氏の作品は自己認識が歪んでいる人の視点で人間の心の暗い部分を描き出したものが多いです。ざっくりとジャンル分けをするとサイコホラーになるのかもしれませんが、ありふれた日常を綴る柔らかな文体とのギャップが独特の世界観を生み出しています。
『罪と罰』の基礎になっているともされる作品ということで読みましたが、こちらは物語としては読ませる力に劣ると感じました。
平成で盛んに耳にした標語「ナンバーワンよりオンリーワン」。それはつまり、一位になるための軸を自ら見つけなければならないことでもあり、それは時に苦痛となります。本書は、群像劇を通じてその生きづらさを浮き彫りにします。死にがい、すなわち「自分が生きているという実感」は一朝一夕で得られるものではありません。だからこそ、手っ取り早く特別な自分を手に入れられる手段として過激な活動に身を投じる人がいるのでしょう。
学生時代から読もう読もうと思ってやっと読むことができたのですが、掛け値なしの名作でした。作品で描き出されているテーマは現代にも通じる普遍的なものですし、主人公のリアルな心理描写はサスペンス的に楽しむこともできました。詳しい中身については「忙しい人のための『罪と罰』」にまとめたので、興味のある方はぜひご覧ください。