時系列に沿ってフランス文学を紹介、解説していく本。NHKのテキスト関係者ということもありフランス語のフレーズも合わせて掲載されている。各時代の思想や小説としての試みが時系列に沿って並んでいるのはなかなか面白い。一方であらすじと解説が1作品8ページほどでまとめられてしまうため私のようにフランス文学に馴染みなく、あらすじだけでひとまず理解できるなら良いが、突っ込んだ解説を求める人や一度読んだことのある人にはやや物足りない内容なのかもしれない。次に読む本に迷った時に読みたい本
アニメ版はたらく細胞から。blackということで日々休みなく社畜のようにはたらく赤血球目線の物語。1巻のみだと体の主人はブラックな職場でストレスに日々追われていることが予測される。自分の体を客観的に見つめ直すには良い本。
想像以上に展開が早かった
「仁」といい「ドラゴン桜」といい、ストーリーが面白い漫画が多いのでとても期待しつつ読了。画風がやっぱり気になるけどストーリーは面白そうなので続きを楽しみに読もう
シリーズ完走。欲と合理と金と…。様々なものが絡み合って、なんともいえない感情になった。若干読み込めなかった部分もあるので最後の方の話は再読したいなぁ
「不安」と「恐怖」の使い分け、緩和と緊張の使い分け、恐怖とお笑いなどこの前読んだ五味さんの文章とも通ずるところがある。ホラーをコンテンツにする場合の着眼点ともいうべきかもしれない。本作品では文章を書く技術にも触れつつ、ホラーの変遷も解説する。ホラー嫌いでも読めるホラーの解説書。良本だった
レンタル本屋にて目があった。漫画なので劇的ではあるが、エンタメとして面白い。金融屋目線の逆境を乗り越えていくストーリー
ネットで無料で読めたので読んでみることに。狡猾な主人公が嘘をつけなくなってしまうストーリー。馬鹿正直な後輩や蹴落としを図る同僚など少しライヤーゲームに近いところもあるのかも。不動産の勉強になると思った
技術ではなく投資の社会的意義や意味にフォーカスした本。国民性を強調するのはあまり好きではないが、自身のお金への偏見や執着は確かに頷いてしまう。投資=金儲けではなく、正当な成長を遂げた投資先からの返礼と考えると良いのかもしれない、と思った。
幕末あたりの歴史が好きで、本作も幕末に関係しそうというだけで手に取った。薩摩藩の医師として戊辰戦争に従軍した高木兼寛が主人公である。舞台は1860年後半であるが、200年前でも語学の優位性があることがとても印象的。どこの医学を優先するかや明治にかけての制度設計、諸外国との立ち回りなど(元)薩摩藩の医学関係者としての立場から見聞きされる形で読むことができ興味深かった。時代が味方したとはいえ主人公の勤勉さ、強かさはとてもたくましく、こうした個人の活躍が明治維新のエネルギーとなっているのをひしひし感じる。
哲学書の中に自己啓発の香りが若干香るといった感じ。マンガで話が進む分読みやすくはあるが、引用や解説などはなく、疑問→解説という流れで進んでいくので作者の考えなのか他の哲学者の考えなのかわからなかった。自分が考えていることを図説にしてわかりやすくした本で、哲学とはこういうものだという作者の主張を感じた。後半の書籍紹介は解説もあり面白かった
後編。東大医学部を含め、ドイツ医学主流の中でイギリス的な実証に基づく治療を訴える高木兼寛の物語。学問と現場の問題にも似ていて効果はあるが理屈がわからないものをどのように採用していくか、という戦いであった。危機感を持って情熱と心身を捧げた高木は果たして報われたのか。特に第一線から退いた後の激動は幾度も困難を乗り越えた高木でさえ、或いは困難を乗り越えたからこそ大きく苦しめられることになったのだろうと思う。読後感が爽やかなものではないが、戦争や医学会の論争など多様なテーマを含み、とても面白かった。
ebookの試し読みで。青春だなぁ…と思いながら周りの大人たちの黒さと見守る先生、無責任な期待を寄せる周囲の目などよく描かれていると思った
ウシジマくん外伝。孤独のグルメのパクリっぽい気もするが読み進めると徐々にウシジマくんのアフターストーリーが出てきて味が出てくる感じ。闇っぽいところが随所に現れるのでグルメ漫画のつもりでいると手を噛まれる
合唱で「月光とピエロ」を学生時代にやったことから手に取ってみた。秋、夜、月がよく出てきて寂しさやその苦しみが詩として表されている。ジョーカー、ITとピエロが注目を浴びる(?)昨今だが、繊細な表現でピエロを描写した文章はあまりないのではないかと感じた。
欧米の20世期を代表する投資家7人を紹介し、略歴や投資スタイルなどを紹介している。7人とも時代や場所は違うが、「自分を信じること」「ルールを曲げないこと」の二点は共通しているように思える。その二点を支える調査や仮説、実験、忍耐など人による違いはあれなんらかの資質を持っているようだ。物語風なので読みやすく、投資や物事について新たな面や考え方を得られた。
村上ファンドで有名な村上氏の著作。コーポレートガバナンスに対する真摯な姿勢が伺える内容だった。村上ファンドが騒がれた頃はまだ私は幼く自分の遠い世界で言い争いが起きている様な感覚だったが、当事者の文章を読む限りは日本の経営者のコーポレートガバナンスの認識に対する挑戦であったと読める。もちろん付随する形で資金が動いていたわけであるが、経営者や従業員の上場会社としての規律を問うものであったことは事実だろう。少なくとも自分さえ良ければ良いというような極端に利己的な姿勢は感じられなかった。
ようやく読了。話の前後や同じ文章の繰り返しでやや読みにくかった。当時を知らない身としてはなかなかとっつきにくかったこともあるかも知れない。 内容は著名なヤクザに焦点を当てつつ、関東のヤクザ列伝、広島抗争、3代目山口組〜山一抗争の3つの歴史を追う流れになっている。元からのあらくれもいれば戦争後の食い扶持探しなど様々なきっかけが当時のヤクザ社会の門戸だったようだ。 文章は引用やインタビューなども多く興味深い内容だが、作者の「ヤクザ像」のようなものがある気がする。
「津軽」に続いて2作目の太宰作品。決して酒に溺れたり女性に無心したり依存したり、そういった共感できることはないのに、読後に押し寄せるこの感覚はなんだろう。作中のギイ・シャルル・クロオの詩、世間の定義、秩序への反発などバッドエンドへの伏線が回収される爽快感と結末の後味の悪さが同時に押し寄せているのだろうか?あるいは「人への信頼」を最後まで信じられなかった主人公への同情と共感か?自分でもよくわからない。下手に言葉にすると陳腐になるが、言語化してすっきりしたい、この不思議な感覚は気持ち悪くもあり心地よい。
怪奇学校などで知られるホラープランナー幽霊ゾンビの著作。前に読んだ五味さんは割と科学的だったが、こちらは実践的。お台場のお化け屋敷に参画してから台湾にお化け屋敷イベントをするまでの軌跡を追っている。日々、挑戦と熱意と知恵を絞って現場に立つ様は高いプロ意識を感じる。日々の工夫から技術を見つけ、それを用いてお客を驚かせ喜ばせる。好きなことの追求と他者への貢献が同時にできる場があるのは幸福なことだと読んでて深く感じた。見た目や内容は手に取りづらいかもしれないが、好きなことを追求したい人にはおすすめ
我々の直感と数学による結果の差を指摘し、数学の面白さのようなものを伝えていたはずが、いつのまにか数の密度の話になっていた。大学の学部選びで数学科を考えているなら読んでみても良いかもしれない。
2,3ページめくって東大闘争などの話が出てきたので、ブラックジャックで社会問題に切り込む系の漫画かと思い読んでみた。1960〜70年の社会問題に触れつつ、ブラックジャックの医学生時代を描いておりなかなか面白かった。どこまで原作かわからないけれども、ブラックジャックの人物の審美眼がよかった
皮肉めいた作品だからこそ希望のある物語になるのかもしれないと思った。いずれドラマ化されそう。
永倉新八に焦点を当てた新撰組の小説である。長編ではあるが話の展開がサクサク進み読みやすく、また主人公の永倉や原田左之助など登場人物がキャラ立ちしておりとても楽しかった。 感じたこととしては ・芹沢鴨が比較的好意的に描かれている ・近藤勇の出世と変貌 ・歴史小説であるが、写真や肖像が一切がない の三点。芹沢鴨、近藤勇は新撰組作品によって評価が大分違うなぁと。初の池波作品、あとがきにあったが随所に「池波節」があるそうで。江戸っ子らしい主人公であればこそ、主人公のキャラがたったのかもしれない