幽霊の文化や歴史について書かれた本。心霊番組など眉唾物の心霊動画や学生で学んだ古典漢文にも幽霊譚はあるが、幽霊について書かれた本は珍しいように思える。アニミズム時代や仏教が日本人の幽霊観に与えた影響など記載が多く興味深かった。印象的だったのは足のない幽霊のイメージは江戸時代の頃ということで、たしかにキョンシーや欧米の幽霊には足があるらしいことを聞いていたので自分が当たり前と思っていることも文化的背景があるのだと感じた。
知識量≠教養ではなく、異なる相手に対して相手の立場に立てるか、そのための考え方や接し方こそ教養であると読み取った。タイトルの通り東大教授が「考える」教養であって、「正しい」教養というものは存在しないんだろう。ただ、本書で言う「教養」は昨今流行のコミュニケーション能力ではなく、相手の立場に立つための建設的な議論、考え方や表面的な理解にとどまらない知識を教養と呼んでいるようだ。だからこそ教養⇒知識は成り立つが、知識⇒教養は成り立たないのだろうと考えた
世界史で出てくるペストやコレラなどの細菌との戦いの歴史。「白い航路」の高木兼寛の話でも出てきたが、戦争時など通常状態から逸脱したときに大きく猛威を振るうようだ。細菌について研究が大きく進展した記述は19世紀頃が多く、最近であることがうかがえる。未だに特効薬のない細菌や耐性をつけている菌もあり、感染症は過去のもの(特に江戸時代など時代劇の中だけ)と感じてしまっていたが、現代でも流行の可能性がある。一部ではあるが細菌兵器についても触れられており、自分の認識していない危険があることを知れた。
周囲の政治的な動きも記述されているが、1人の人間として昭和天皇が「天皇」として成長していく過程を中心に描いている。責任や期待に応え、自己内省を繰り返していく姿は信念を感じ、胸が熱くなるものがある。マクロ単位の教育論ではなく、ミクロの、特に1人の少年の教育を当時の権力者が真剣に考え、それを実行する。真剣に考えるとはこういうものだろうと感じるものがあった。
図書館でなぜか目がついて借りて読んだ。麻酔のメカニズムはわかっていないものが多いらしい。体の機能を一時的に麻痺させたり緩めたりする分、経過観察や測定が重要なのだろう。用語が説明なしに出てくる部分もあったが、麻酔の歴史やエピソードを交えて説明があり、割と読みやすい。「自分の考えでは〜」という言い回しが散見されたので考え方については業界内で確固たるものがないのだろう。前に外国の医者は哲学も学ぶという話を読んだおぼえがあるが、共通見解がない以上医者が哲学に明るくても不思議ではないと思った。
哲学の本というよりはテーマに沿って哲学史に影響を与えた本、哲学的に考察できる本のレビューを行った本である。ただ、本の紹介を行いつつもテキストの一部を引用し、解釈や実践、思考を2人の哲学者の間でぶつけ合うという非常に臨場感のある読み物になっており、時に議論が加熱する場面などハラハラさせられる部分もあった。一部分にフォーカスした議論であるためわかった気になってはいけないし、2人の対談という形式であるから考え方の違いを考慮しつつ様々な読み方を繰り返しするのが良いかも知れない。また読み返したい本。
30の古典についてそれぞれにテーマを設定して紹介していく。後書きにもあったが、学者ではあるものの自らの読書経験を重視した様子が文章からも伺えた。無機質な解説というよりは作品への親しみや尊敬を感じた。文学史として高校の時に覚え込まされたタイトルが多かったが、その魅力を感じ、いくつか読んでみたいと思った
落語の要約のようなものが知りたいと手に取った一冊。テーマごとにまとめられ落語の要約、簡単な解説と見所などが記されている。この本きっかけで5代目円楽のDVDを見てファンになった。知識でも趣味の第一歩としても役立つ良本
しっかりと理系の人は見ていて楽しい
有史の中から人類最強を13人選んで神と戦うなら誰を選ぶか?神対人という割と聞きそうなジャンルの物語ではあるけれど、一対一のタイマン勝負や選ばれた人と関係する人たちの声援など、ロマンというか壮大さを感じてとてもワクワクした
カッコいいとは何かついて著者の経験も引きつつ、ギリシア哲学、ヨーロッパなど歴史的に振り返り整理している。本文では意図的に用いられなかったのか、カッコいいとはある種感動というような表現で得られるものの形態形なのではと読みながらに思った。政治や生活面で「カッコよさ」が大きく影響を与えることが非常によくわかるものの、ボリュームが大きいので何度か読み返したい
EQについて分かりやすい解説が載っており、前半部分は面白かった。特に環状の円環モデルなど面白い概念が紹介されていた。他方EQトレーニングについては、「ヒント」の形でいくつか載っているものの論文等のデータがあるわけではない。咄嗟の切り返しなど私の苦手とするところに、筆者が使っている言葉などが出ていて参考になったが、言葉選びにおじさん臭さのようなものを感じてしまった。
「外道の華」のネット広告を見たことがあったので気になっていて読むことにした。復讐がテーマだが、復讐対象のシーンがドラマっぽくなく殺伐としていて嫌にリアル感がある。闇金ウシジマくんは心理描写が結構多めだったけどこちらはそうでもないのかな。あと性欲に関する復讐多いなぁって思った
高校生の頃、戦争学習の一環で作文をすることになり手に入れたものの結局読まずにいた本。関大尉と中津留大尉の2名を中心に特攻について記されている。文献調査や取材、現地調査などを行いながら戦時期について詳細に書かれており引き込まれるような思いがする。私が受けた高校の学校の戦争に関する教育は、年号や国際情勢などの世界史と特攻隊など史料センターの見学、事前学習くらいでいまいちピンとこなかった。成人してようやく徴兵された方々の表情や心境を少し考えられるようになった。私にとっては20代が読みどきだったのかもしれない
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江戸三舟の一人、山岡鉄舟の小説。山岡鉄舟と高橋泥舟は近しい存在だった様子。勝海舟が政治家なら、あとの二舟は武士といったところで剣術と精神が卓越しているという感じだろうか。幕臣でありながら清川八郎と交わり尊王思想に触れるなど当時の幕府の統治の混乱や鉄舟の度量の広さを感じる。打ち壊しなど富裕層を攻撃することは歴史上知ってはいるが、よくよく考えると恐ろしいことで、富の蓄積や商売によってはそれだけで攻撃の対象となってしまう。昨今の自粛警察のルーツなのではと考えてしまった。
ebookにて。内面に思っていることを全てユーモラスに吐き出すとあんな感じになるのでしょう、何故か私の心に刺さるものがありました。
加藤一二三氏の本。タイトル戦が複数あることなど全く知らなかったがそれでも読みやすく、有名な棋士についてエピソードと共に紹介されている。変に気取らない書きぶりもテレビで見た「ひふみん」ぽさがあるなぁ、と。
高校の時、数学の先生が面白くて教えてもらっていた文系数学が得意になった。その時いくつか教えてもらっていたが理解できていなかった部分が扱われていてとても面白かった。特に大学に入ってから公式だけ出てきたオイラー展開の実例など面白いところもあり、文系大学生にもお勧めできる。ただ、ストーリーはちょっと冗長な気がした。
随分前に映画化もして気になってた作品。才能とやりたいことのギャップはいつも難しいなぁと
生まれた頃おぼろげに覚えている事件もあれば全く知らない事件まで。動機は年代によって変わるけれども、金がらみのものがやはり多いようだ。
最近流行の鬼滅の刃。おもしろい! シリアスなところもあり、テンポもあり、キャラもかっこいいし、ギャグも織り交ぜられててこれは流行るわけですわ
図書館にて。勝海舟の伝記を読みたいと思い、借りることにした。真田幸村、立花一族、徳川家光、西郷隆盛、勝海舟の5話からなるが、称賛のみではなく批判や分析も加え、史料とも付き合わせて書かれており人物像が浮かんでくるような書き様でおもしろい。