Twitterで好きな漫画家(?)さんだったので購入。素人投資家特有の動きを皮肉ったような4コマに解説がつき、とても面白い内容。解説の山崎氏はチャート否定、長期保有派なのがプーちゃんとの対比になっていてシュールで面白い。単発ものと思っていたが一応のストーリー性もあった。
図書館にて。本の刊行が2010年6月、民主党による事業仕分けの後に書かれており、科学者と社会の対話が足りなかった反省の上に書かれているように読めた。 科学の歴史とともに科学者が独自の閉じたコミュニティから社会へ開かれたコミュニティへと変化していることが強調され、研究者と一般の人がお互いの理解を進める必要がある。 東日本大震災、福島原発の事故の前ではあるが、原子爆弾の議論など科学者のとるべき態度について議論があった。科学者だけでも、政治家だけでもうまくいかないので、積極的な意見収集の場が必要ということか。
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図書館にて。ワイルドって聞いたことあるなぁくらいの感覚で手に取った。聖書がもとにあり、ワイルド以前にも複数の作者によって作品化されているようだ。手に入れられないならばいっそ殺してしまえという残虐さは昔話のようで今も形を変えて残っているのかもしれない。解説や訳者の後書きを読むとサロメの背景やワイルドの同性愛など面白いテーマが書いてあり、文学的な研究や文学者の見方が興味深かった。
図書館にて。小学校の時の「皆で声出して呼んで各自で味わいましょう!よかったですよね?」というのが詩の印象だったのでこういう読み方もあるのかと驚かされる。制約を取り払い、自分が自由になれる場所が「詩」であるということだろうか?部分部分では膝を打つのだが、全体を通じてとなるとなかなか消化不良を起こしている。
立ち読みしてたらつい面白そうと思ってしまい購入。チャレンジの漫画を彷彿とさせるが、漫画コマ外にポイントと一言解説があるのはとても良かった。後半の解説部分についてはまだ読んでいないが、細かい理由まで理解する必要は今のところとりあえずないかなぁ。学術的に正しいから解決するわけではないので時間ある時にペラペラめくる程度しようかな。
ライティングの哲学を見て読もうと思っていた本。小説の技術論ではなく、小説とは何かについて述べられている。読んでいると高橋源一郎氏の一億三千万人のための小説教室に似ている気がする(本の中でも名前は触れられていたが)。小説は作るというよりは見つけて表現するに近いのではないか?と読んですぐの感想である。
ライティングの哲学を読んでずっと読みたいと思っていた本。アウトライナー(特にworkflowy)について書かれている。使ってみなければわからないことも多いだろうが、優れているのは「シェイク」機能であり、概念を気にせず書くフリーライティングを可能にすることだろう。だからアイディア生成というよりはアイディアを引き出すものと言えるかもしれない。面白いツールであることがわかる。色々試してみたい。
犬系の泣かせる話にはめっぽう弱いのだが、案の定しんどい気持ちになってしまった。結婚して子供もいる中、怪我をして働けなくなって嫁に見限られて、その中でも活路を見出したが報われない飼い主と飼い犬。2代目(?)ハッピーの「あなたの行く道が私の行く道」というのが愛らしく悲しく突き刺さる。幸福の形は人それぞれだが、幸福の崩れ方も人それぞれ。幸福の維持ではなく常に幸福を探し求めなければ生きていけないのではないか、とぼんやりと考えてしまった。
図書館にて。トロイア戦争における3英雄、アキレウス、アイアス、オデュッセウスを中心にヘクトルやアガメムノンなどの人物像をイリアスや他のギリシア文学などを引用しつつ描き出している。詩の形の文学は読みづらく感じたので手に取ったが、人物像がよくわかりとても良かった。才能ある若者のアキレウス、誇り高き武人アキレウス、智略家のオデュッセウスによる物語は書かれた時代から何世紀も経て、類似の人物設定の作品もあるだろうが、とても新鮮に読めた。ソフォクレスなどのギリシア悲劇についても読んでみたいと思った。
図書館にて。冒頭に作者が述べているように学術書のような厳格なものではなく、あくまで物語として概観を目指した本。ただ、企業の成立から発展、大戦を経ての解体までのダイナミックな動きは感じられる。創業期の政府(特に井上馨)の癒着がバックボーンにあることを考えると、商社のような大企業は今後生まれにくいのだろう。興味深い世界恐慌時の商社への反感で社会主義活動が今より血気盛んであったことが伺える。
図書館にて。全員が善意で動いた結果、破滅的な結果に終わってしまうとても精密な筋だった。前に読んだギリシア文学の解説を読んで読もうと思ったが、ギリシア悲劇は面白い。当時は劇場でこのような作品がたくさん上映されていたのだと思うと非常に文化的な生活だったのだろう。途中の挿入歌の読み方が非常に難しいのが残念だ
図書館にて。神と人との間、痴人の愛、他を掲載している。小説二篇は愛の苦悩と堕落を描いているが、迫力が桁違いであった。痴人の愛については「ナオミ」がかなり一般性を持っていたせいで人間不信になりそうであった。はじめての谷崎潤一郎作品だったが、谷崎潤一郎は天才なのだと感じた。
図書館にて。元陸上自衛隊の筆者が13の書籍(レポート)をもとにエッセンスを解説しており、題名通りの戦術関係の本だけでなく戦争内での心理学までフォローしている。筆者の経験もあろうが、銃後の兵站の重要性を意識しているのは画期的ではないだろうか?軍隊をもとにサイモンは組織論を組み立ててもいるので、軍隊について学ぶところは多いのではないだろうか。
図書館にて。初の村上龍作品だが、非常に冷酷に物事を見つめる人なのではないかと感じた。そうでなければ死体や戦場の描写を克明に描けないからだ。1人称視点で「五分後」という戦争が終わらなかった別の世界線を歩かされるわけだが、どこまでもリアルな世界であった。
図書館にて。人工知能による小説で文学賞(星新一賞)を目指したプロジェクトの振り返りである。6,7年前なので今はもっと進んでいるかもしれないが、この際は元となるストーリーを人間が考えて、要素を入れ替える仕組みをとったようだ。要素間に紐付けを行うことで矛盾を解決しつつ完成を目指しているが、全自動小説機は遠い未来の話だろう。小説生成の2つのパターンは面白く、(i)単語をランダムに並べる(ii)既存の小説を引用するの2パターンあるが、どこから創作に当たるのかは非常に面白い問題だと感じた。
図書館にて。戦争という背景のもとに書かれたとのことだが、近年の日本にも当てはまるような内容がありどきりとさせられる。作者のまとめ方が上手いのだろう。「孤独」を恐れず自律的に行動することを説き、ニヒリズムの危険性を警鐘するのは現代でも説得力がある。
図書館にて、正しくは補訂版を読んだ。民法改正についても触れられていて良かった。
経営危機に陥ったホテルに変人社会心理学者が参画して…と言う内容。この手の小説で流石にビターエンドはならないだろうという安心感もあるが、個々人の葛藤や仕事の中の喜びなどを発見していく様子はとても読んでいて楽しい。一つ一つのエピソードも過程をしっかりと描いて結果のみ軽く触れる程度で読みやすくもあり特徴的な点でもある。この小説の主役は誰だろうかと考えるとなかなか難しい。第三者的視点から描かれているわけだが、当然全てが描かれているわけではなく、とはいえストーリーは完結している。書き手の技量が感じられた。
図書館にて。ロジックということで真理値や文の構造に始まり、ニューラルネットワークなどAIに関連する内容まで扱っている。非常にコンパクトにまとまっていて良いのだが、本文だけで完結せず、イラスト(漫画?)の部分と合わせて内容が完結するので読みにくいところがあった。また、翻訳ということもあって多少読みにくさは感じた。考えや構造について発見と批判、改良モデルなどを順に説明しているので大きな流れでの理解には役立つ。